息子は小さいころから本当に滅多に駄々をこねない子でした。
息子が3歳になったころ、お友だち親子と有料のプレイルームで遊んで、さぁ帰ろうという時に、お友だちは「かえりたくない~!もっとあそぶぅぅぅ!!」とギャン泣きな一方、遊んでいたおもちゃからパッと手を離し帰り支度を始めた息子…
もちろんそのママは子どもをなだめるのにとっても大変そうだったのですが、それを見ていた私はちょっとうらやましくも感じました。
その子はもっと遊びたいという気持ちをその場で思いっきり表現してママにぶつけている。
もちろん息子ももっと遊びたいはずなのです。その気持ちをグッと自分の中に抑えてしまって、私にぶつけてくれない寂しさ、なんか子どもらしくないけど大丈夫なのかなという不安、を感じたのを覚えています。
そんな息子だったので、小学校に入る時にもっと気を付けてあげなければいけなかったのに、幼稚園でしっかりやれていたのでなんだか大丈夫と思ってしまっていました。その頃は、「良い子」の息子の良い側面だけしか見えていなかったのだと思ます。
その頃の様子はこちらでも↓
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小学校入学早々に息子が不登校になり、息子と今まで以上に向き合ったり、私自身色んな事を学んでいく中で、息子の「良い子」であることの負担の側面をフォローしてあげなければいけないと、強く意識するようになりました。
不登校を乗り越えて毎日学校に楽しく通えている今ですが、息子の精神状態は今まで以上に良く観察するようにしています。
ただ、どんなところを注視すればいいのか、なんとなくの今までの経験でしか判断できませんでした。
そんな中、最近(2020年6月)出版された「空気を読みすぎる子どもたち」がとても参考になりそうだったので購入しました。
【親の言うことをよく聞く「良い子」ほど危ない】
子どもたちは、幼稚園や保育園などの園や学校で多くの時間をすごします。
そこは集団生活の場。子どもたちは、周りの空気を読み、合わせようとしています。その空気はときに「同調圧力」というほど、子どもたちの言動を制限します。家庭でも空気を読み、親の期待に応えようとします。
ときには、期待が重すぎて、子どもたちの負担になっています。いつも、自分より空気を大事にしつづけていれば、自分は大切な存在だと自信をもてる「自己肯定感」は育ちません。もろく、崩れやすい子やつらさを内面に抱え込んでしまう子もいます。不安症やうつ病など、心の病になることも、けっして少なくありません。
本書では、空気を読みすぎる子どもたちの心の根底になにがあるのかを考え、
今できることを紹介します。
この本「空気を読みすぎるこどもたち」の筆者は小児科医、小児精神科医をされているので、プロの立場から子どもの心の問題についてわかりやすく書かれていました。
【本の内容構成】
1 自分を無理に抑えてでも周囲に合わせる
2 一生懸命に空気を読もうとするのはなぜ?
3 つらい気持ちのSOSサインを見逃すな
4 子どもが陥る危険性がある心の病
5 大人が心がけたい八つのこと
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私がこの本で一番参考になったのは、【3.つらい気持ちのSOSサインを見逃すな】の章。
「従順で気が利く「良い子」ほど危ない」
「子どものストレスは大人が見つける」
「不安や恐怖は言葉より表情に現れる」など…
こどもは自ら「ストレスがたまってる」と訴えられません。ストレスがたまるってどんな状態か分からないから当然ですよね…
親が子どものストレスサインに気付いてやることが大切です。
「心身に現れるストレスサイン」のページでは体・言葉それぞれのストレスサインが、「こんな様子は不安のサイン」のページでは子どものタイプごとのストレスサインの表し方、そして、「こんな様子は抑うつのサイン」では子どもにうつ病の症状が出てきた時のサインがわかりやすく載っています。
この本を読むことで子どもの精神状態に対して、こんなことに気を付けてやればいいんだなとしっかり理解する事ができました。
小学校低学年の子どもだって、うつ病、不安症になる可能性があるのです。
私は息子が不登校になるまで知りませんでした。
もちろん、なるべくストレスを溜めず、自信をもって良い精神状態で過ごせるように親が心がける事についても詳しく書いてあり、とても参考になりました。
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そして、この本では不登校についても書かれています。
「不登校とは、学校に行くことにこだわり、行こうとしているのに、行けない状態」とあり、まさに!と思いました。
そして、どのような様子に注意したらよいか、親ができることなどが書かれていて、息子が不登校の時にこの本があれば良かったのになぁ!という内容でした。
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子どもの心の健康のために、一冊持っていると安心な本です。
この本を参考に、子どもの精神状態をしっかり観察、フォローし、そして子どもがイキイキと毎日を過ごせるように心がけていきたいなと思います。
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