小1の5月から不登校になった息子。放課後登校・付き添い別室登校を経て9ヶ月でひとりで登校できるように。今も毎日楽しく登校しています♪
このブログFootは不登校中の「こんなことあったよ」「こんなこと悩んだよ」「こんな工夫したよ」、そして「こんなふうに学校に行けるようになったよ」をつづっています
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そもそも「放課後登校」ってなに?
「放課後登校」私も息子が不登校になるまで知らなかった言葉です。
一般的に「放課後登校」とは、不登校などで学校に行けない子が放課後に登校することを指します。
クラスの子がいる通常の授業時間には登校しにくい子も、みんなが帰った放課後ならハードルが下がって学校に行ける場合も。
時間も5分だけとか、短い時間でチャレンジする事ができるのも大きなメリットです。
なので、不登校からの最初の一歩としてとてもおススメなのが「放課後登校」でしょう。
放課後に登校していったい何するの?と思われるかもしれません。
放課後登校では、
- 学校の前まで行って学校にタッチする
- 先生とあいさつだけして帰る
- 職員室でプリントなどを受け取る
- 廊下で先生とおしゃべり
- 教室で先生と勉強
などなど、色んなパターンがあります。
学校に行くからといって必ずしも勉強しなくても大丈夫!
「学校にちょっとでも行けたらそれで花丸!」くらいの気持ちで始められるのが放課後登校なのです。
息子が放課後登校をはじめたきっかけは?
小1で不登校になった息子が放課後登校を始めたきっかけは、スクールカウンセラーさんとの面談でした。
完全に不登校になってすぐの頃です。
カウンセリングの中で、「好きな事をノートに書いたりして担任の先生と交換したりするといいかもしれません」とアドバイスがありました。
私はそれを聞いて、
「学校に行けなかった日は、放課後に学校に来て担任の先生と好きな事の話をするのはどう?」
と息子に言うと、息子も
「それならやってみる」と(^^)
そして、翌日に担任の先生と面談した時に、放課後登校したいということを話すと、快く了承していただきました。
こうして、本格的に不登校になって数日目から息子は毎日、放課後に学校に行くようになったのです。
どんな風に放課後登校していた?
担任の先生とは、「行けるかどうか、何時に行けるかわからないので、時間は決めず学校に行って、もし先生がご都合悪ければ帰ります」という事にしていました。
息子は、学校に行く途中で学校の子に偶然会うのを嫌がったので、最初の頃は1年生が帰ってきてしばらくしてから私と家を出ていました。
ただ、それだと先生が会議が始まったりしてしまうことが。
なので、途中からは、1年生が学校を出る少し前に学校のすぐ近くの公園まで行き、そこで遊びながら1年生が帰るのを待って入れ違いで学校に行っていました。
(公園があるところは通学路ではなかったのでみんなには気づかれませんでした)
はじめの頃はランドセルで行くことを嫌がったので、レッスンバッグのような手提げで学校に通っていました。
かなり学校に対するハードルや緊張感が高かったのだと思います。
そして、毎日欠かさず放課後登校していたのかと言うとそんなことはありません。
放課後登校していた期間中、何度か「今日は行けない…」という事ももちろんありました。
そんな日は無理せずお休みしました。
放課後登校、学校でなにしてた?
最初の頃は、自分の好きな本などを持って行って先生と一緒に見たりしていました。
お勉強要素のあるカードゲームを一緒にやってもらったり、昼間に道で見つけた草を持って行くと、先生が一緒に図書室に行って調べてくれたこともありました。
家でプリントアウトした計算問題や、学校のひらがなのプリントを家でやった日は、それを見せて丸を付けてもらいました。
家にあった”うんこ漢字ドリル”をやって持って行くことも。
(「先生が、”うんちに丸付けするのは初めてだな~”と言ってた~!」と、息子が後から嬉しそうに話していました(笑))
その他には、教室で飼っていた金魚のエサやりを毎日やってくれないかと先生が息子に頼んでくれて、息子も毎日忘れずにやっていました。
先生がクラスの中で何か役割を持たせようと考えてくれたのだと思います。
また、授業でアサガオを育てていたので、毎日、自分のアサガオに水やりもしました。
そんな感じで数週間経った頃、先生が
「明日から、その日の時間割の中から1教科好きな教科書を選んでもってくるのはどうかな?」
と言ってくれて、息子も同意したのでそうすることになりました。
それからは、持って行った教科書を使って、その時授業でやっていることなどを先生が教えてくれました。
そして、その時から手提げかばんをやめて、ランドセルで行くことができました!
久しぶりにランドセルで行けた日は本当にうれしかったなぁ(*^^*)
息子が教室で先生と過ごしている間、私は教室の前の廊下で息子から見えない位置で待っていました。廊下から教室の様子は見えませんが声を聞いていました。
初めは緊張していた息子も、毎日通ううちに、少しずつ担任の先生に打ち解けていっている様子がわかり、嬉しかったです。
放課後登校の時に気を付けていたこと
息子が放課後登校するにあたって、私が一番気を付けていたことは、「放課後登校の時間を割いてくれている先生にしっかり言葉で感謝を伝え、しっかりと配慮をすること」です。
学校にいるとわかるのですが、先生方は本当に多忙…
息子の放課後登校に15分を使ってもらうと先生が帰宅するのが15分遅くなるわけで…
「ひとりの生徒だけの為に時間を使ってもらってる」という感謝の気持ちを、いつも忘れないようにしていました。
初めに放課後登校をお願いした時点で、
「私たちが学校に行っても、お忙しい時は遠慮なく断ってもらって大丈夫です!
学校に来るだけでも意味があるので。」
とお伝えしました。
実際断られたのは、どうしてもの事があった数回のみ。
その時は、
「大丈夫です!金魚のエサやりとアサガオの水やりして帰りますね~」
とお伝えしました。
もちろん、息子の先生が一生懸命やってくれるから感謝の気持ちを持てたという事もあります。
また、不登校の子に個別に対応するのもお仕事の内だと考えることもできるのですが、先生も人間です。
こちらから感謝の気持ちを伝えたり、先生への負担を配慮をすることで、お互い気持ちよくできるのかな、と思います。
放課後登校の出欠扱いについて
「放課後登校すれば出欠はどうなるの?」
正直、私は最初の頃はそんなこと気にする余裕などなかったのですが、放課後登校を始めて少し経ったころ担任の先生から
「放課後に来た日は遅刻扱いにしていいという事になりました。」
と教えてもらいました。
先生が上(教頭先生?校長先生?)に確認してくれたようです。
この扱いは、学校によって、また校長先生の判断などによって変わってくるようです。
いつまで放課後登校していたの?
息子は、不登校になって数ヶ月目から週に数日、別室登校するようになりました。(別室登校:授業をしている時間に、空き教室などに登校すること)
別室登校するようになってからも、週に数日はそのまま放課後に学校に残り放課後の勉強をしました。
別室でやったプリントを先生に見てもらったり、授業でやっていることを先生が教えてくださったり。
その頃は、学校で休み時間などに先生に放課後のご都合を確認し、大丈夫な日に放課後の勉強をお願いしました。
だんだん教室で過ごせるようになってきて少しずつ頻度が減り、ほとんど教室で過ごせるようになった3学期には放課後に先生と過ごすことはなくなり、放課後登校は卒業となりました。
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