小1の5月から不登校になった息子。放課後登校・付き添い別室登校を経て9ヶ月でひとりで登校できるように。今も毎日楽しく登校しています♪
このブログFootは不登校中の「こんなことあったよ」「こんなこと悩んだよ」「こんな工夫したよ」、そして「こんなふうに学校に行けるようになったよ」をつづっています
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別室登校・付き添い登校は再登校へのステップ
不登校になった時、再登校へのステップとして多いのが別室登校(自分の教室以外の場所に登校する)。
そして、小学生ではそれに”親の付き添い”がプラスされ付き添い登校になることが良くあります。
親は大変ですが、親が付き添ってくれるおかげで子どもは『安心して学校で過ごせること』ができ、再登校への大事な足がかりになります。
私自身も、小1で不登校になった息子の付き添い別室登校を半年ほど続けました。
毎日学校に付き添うのは身も心もとても負担が大きかったけれど、あの期間があったからからこそ息子はしっかりと再登校できるようになり、今も毎日楽しく学校に通えています。
そんな経験から、小学生の付き添い登校・別室登校についてお話します。
放課後登校から付き添い別室登校へ 息子の場合
我が家の場合、小1の5月に不登校になってすぐの頃は、まず放課後だけ学校に行って短い時間だけ担任の先生と過ごす放課後登校をしていました。
そして、不登校2ヶ月目くらいから週に1日くらい別室に給食を食べに行くように。
これが別室登校をするようになった第一歩です。
給食の時間に学校の私(母)の付き添い有りで登校し、そのまま別室へ。
私が給食を教室に取りに行き、別室で食べて帰る、という流れです。
給食に行かない日はそれまで通り放課後登校していました。
給食に行ける頻度は少しずつ増えていき、不登校4ヶ月目の夏休み明けからは毎日、給食の時間から付き添い別室登校をするようになりました。
そして、そのまま5時間目にその日クラスのみんながやった勉強を別室で私とやり、放課後は下校班で帰るか、担任の先生と少し勉強をするのがすっかり毎日のルーティンになりました。
その内、日によって給食よりも早めの時間から登校し、ちょっとした学校内のイベントや図工や体育のような息子が参加しやすい授業に私が付き添っていると参加できるように。
遠足にも1日付き添いました。
そして、だんだんと算数や国語の授業も参加するようになり、イスを借りて教室の一番後ろに座らせてもらって『ひとり参観日状態』で付き添いました。
別室登校
別室登校するのはどんな場所?
息子の通っていた小学校には別室登校専用の部屋はありませんでした。
給食だけ行けるようになった時にたまたま使わせてもらった空き教室を、別室登校するようになっても流れでそのまま使っていました。
半分物置の様な教室で、正直、居心地が良いとは言えなかったです。会議用の長机とパイプ椅子、教室にある机とイスがいくつか置いてあり、適当に使っていました。
学校に登校するとまずは職員室に行き、その部屋のカギを借りて自分で教室を開けて使っていました。
その教室が他の用事で使えない事がたまにあり、そんな日は別の会議室として使っている教室を使っていました。
学校によっては教室に行けない子、教室から時々休憩が必要な子などが利用できる教室が準備されている場合があるようです。居心地の良いホッとできる空間に整えられていたりするようでとってもいいですね。
逆に、空いている教室がないなどの理由で別室登校自体を断られるパターンもあるようです。
これは、絶対にあってはならない事だと思います。学校と交渉してダメなら教育委員会に話してみるのもいいかもしれません。
親が付き添わなきゃいけないの?
息子の場合、別室登校には親が付き添ってくださいというのがルールでした。
少しでも親以外と過ごしてもらいたいと、補助の先生などにたまに付いてもらう事はできないか聞いたのですが、出来ないと言われました。
ただ、同じ学校内でも高学年で付き添いなしで別室に来ている子もいたり、学年内で空いている先生が見に来てくれたりする子もいて、明確な規則はなくその子その状況で判断しているようでした。
学校によっては別室に専門の先生がいたり、空いている先生が交代で付いてくれる場合があるようです。
別室登校どんなことをしていた?
給食の時間から放課後まで登校していた時には、給食後の昼休みに、その日の午前中にしたことを担任の先生に聞き、別室でやれことがあれば5時間目にやっていました。
息子は1年生だったのでカタカナのワークブック、国語・算数の計算プリント、図工の作品作成など。
ただ、教室でみんなでやると先生がしっかり説明したり他の子の発言を聞いたりと、それなりに時間がかかることも、別室でふたりでやるとあっという間に終わってしまう事も。
やる事がない時には絵しりとりをやったりして時間を潰していました(^^;)
別室に親子ふたりでいると子どもも家モードを引きずってなかなか難しい…
途中から他にも親子が別室に来るようになり、他の人がいる事で程よい緊張感ができ、お互い仲良くなったことで親も子も良い刺激になり別室登校を支え合い、とっても助かりました。
別室で親は何してた?お昼ごはんは?
別室にいる時間が長くなってくると、親自身も何もしていないのも手持ち無沙汰…
かといって、息子を勉強させている横でスマホをいじるのも何だかなと思い、簡単な勉強っぽいことをしていました。読書する、英語のTOEICの単語を覚える、ペン習字の練習など。
息子が教室にひとりでいられる時間が長くなって、でも別室で待機しておいてほしいと言われていた頃は(この頃がいちばん1日が長かったかも(^^;))、携帯にAmazonの映画をダウンロードしていき、イヤホンをして見ていました。
また、給食の時は自分も持参したものを食べていました。お弁当を作って持って行くこともあれば、コンビニやパン屋さんで買っていくことも。
息子がひとりで教室で過ごせるようになってきた時には、ちょっと学校を抜け出してお店でお昼を食べる事も。この頃ずっと学校にいた私にとって、外で食べる事はかなり解放感ありました(笑)
教室に付き添い登校
教室に付き添う時はどうしてた?
別室でずっと過ごしていた時期を経て、息子が親の付き添いがあれば教室に行けるようになってきて、教室に付き添う事が多くなりました。
だいたい、教室の後ろでイスを借りて座っていました。廊下にいてという事も。
音楽会の練習の時には体育館の端っこにいたり、一緒に遠足に行った時にはクラスの列の一番後ろをついて動物園を回ったり、体育の時には校庭の離れたところにいたり。
息子と違って、別室にはいかず教室にはずっといられるけど親の付き添いがないと不安という子もいて、ママが廊下でずっと座っているという人もいました。
「もう大丈夫」のサイン
教室に付き添うようになってしばらくすると、授業の最初は不安だけど途中で大丈夫になることが増えてきました。そうなっても息子は離れている私に伝えられません。
そこで、息子と話して、『ママが別室に戻っていいサイン』を決める事に。
親指と人差し指を「L」みたいにするのがそのサイン。そのサインが出ると、私は別室に戻っていました。
付き添い登校・別室登校で私が気を付けていたこと
先生との関係を良好に
学校に付き添うという事は、先生にとっては親が常にいる状態に。先生にとってはやっぱり相当なプレッシャーだし、ストレスなはず…
なので、私は担任の先生にはいつも感謝の気持ちを言葉で伝え、関係を良好に保つことを心がけていました。
先生も忙しいので時々息子への声かけや配慮を忘れてしまう事もありました(いつもと違う教室でやる時に知らせ忘れたり、プリントを渡し忘れたり)。
でも、そこは私がフォロー。決して責めないようにしていました。
他の先生方にも校内で会った時には笑顔で挨拶。
職員室に鍵を借りに行くときもお礼を言う事を忘れないようにしていました。
そして、自己満足ですが、自分の服装もなるべくちゃんとするように。
オフィスカジュアルくらいの感じです。先生方はスーツなので、TPOとしてなるべく合わせるようにしていました。
でもこれらの事は、実は、
「少しでも先生たちが私と息子の事を好意的に思って、息子が良い環境で学校で過ごせるようにしたい」
「”付き添って甘いお母さん”と思われたくない、”ちゃんとしたお母さん”と思われたい」
という下心の部分もあります(^^;)
普段の学校の様子を人に話さない
学校に付き添って1日学校にいると、本当に普段の素の先生、素の子どもの様子を知ることとなります。
先生も時には感情的に怒ったり、うっかり間違えたことをしちゃったり。
子どもも揉め事を起こしたり、授業中立ち歩いたりする子もたくさんいます。
付き添い中に参観があってビックリしたのですが、素の授業の様子を知っている私からすれば、参観の様子は普段とは大違いです。あれは良くも悪くも先生も子どもも完全に親に見せる用ですね。
そんな、普段の様子でマイナスの部分を、私は他のママたちには話さないようにしていました。
もし自分の子どもが教室でトラブルを起こしたり立ち歩いたりしているのを、付き添いしている私が見て他の人に話していたら嫌ですよね。
先生に関しても同じです。先生もやっぱり人間、参観の時みたいにいつもはできません。それを特別に付き添っている私が、他のママに話したらやっぱり嫌だと思うんです。
耳には入らないかもしれませんが、自分の中のポリシーとして、気を付けていました。
どうやって付き添い別室登校が終わったの?
私が付き添わないと教室で授業を受けられなかった息子ですが、だんだんと私が別室で待っていればひとりで教室に行って受けられる授業が増えていきました。
そして最後の方は、朝、一緒に登校した後は息子は教室、私は別室に行き、1日待機しているだけの日々。
1日1時間は別室に戻ってきていたのが、1日中別室に来ないようになっていきました。
息子自身が「もうママ来なくて大丈夫」と言うまで続けると決めていたのですが、ついにその言葉を聞けることとなり、不登校になって9ヶ月、付き添い登校を続けること半年、付き添い登校から卒業、同時に不登校も卒業となりました!
付き添い別室登校をふり返って
付き添い別室登校 辛かった事
付き添い別室登校の日々はやっぱり辛かった!
ひとりでは学校に行けない息子と一緒に学校に行くと、そこには当たり前にひとりで学校に来て勉強し、係のお仕事をし、友だちとイキイキと遊んでいる息子の友だちの姿が。
なんでウチの息子はできないんだろう、なんで私だけ付き添わなきゃいけないんだろう、と気持ちが折れそうに何度もなりました。
体力的にも、一番長い時で朝の8時に家を出て15時半まで学校にいる毎日は本当に大変。
家に帰るともうグッタリ。自分が体力ないのかと思いましたが、1日だけ夫が付き添いした日があり、夫も帰って来るとグッタリでした。
きっと気持ちがやられるせいで、付き添い登校はエネルギーの消耗が激しいようです。
そして、終わりが見えないことも辛い理由の一つです。
これをいつまで続けるのか、これを続けて息子は学校にひとりで行けるようになるのか何もわからない。そんな状況も気持ちを重くしていました。
付き添い別室登校 よかった事
でも、付き添い別室登校は辛い事だけじゃなく実は、良い事もありました!
なにより、息子とクラスの子たちの普段の学校の様子を見られること。
マイナスな部分も見る事になりましたが、その分プラスな部分もたくさん見る事ができました。
音楽会の練習に毎回出て、みんなが一生懸命練習して上手くなっていく様子。遠足に付き添って、息子とクラスの子たちの楽しそうな遠足の様子。休み時間に遊ぶ息子と友だちの様子。
普段の授業のみんなのリラックスした楽しそうな様子。クラスの子たちが毎日学校にいる私に懐いて、色んな話をしてくれて、みんなの顔とキャラクターがわかったこと。
貴重な小学校1年生の息子とみんなの様子をたくさん見られてとってもかわいかったです(^^)
また、色んな授業やちょっとしたイベントなどをひと通り付き添ったおかげで、どんな風にやるのか細かい部分までよくわかるようになりました。
息子がひとりで行けるようになった今でも、学校のイベントの話などを聞くと詳しく理解することができます。
そして何より、別室での給食しか行けなかった息子が、少しずつ少しずつ教室に戻っていく姿をずっと横で見られたこと。
本当にスモールステップで時には後戻りしてヤキモキすることもありました。
でも、勇気を出して「エイッ!」と次のステップに挑戦し成長していく息子の様子を見る事ができたことで、息子の事をこれまで以上に信頼し見守れるようになりました。
このことをこれからの子育てで役立てていければいいなぁと思っています(*^^*)
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