【HSCを最初に提唱した本「ひといちばい敏感な子」】

最近、本屋さんに行くと「HSC・HSP」「敏感さん」といったタイトルの本がたくさん!
インスタグラムでもHSC・HSPの投稿をよく目にします。
(HSCとは感覚や人の気持ちに敏感であるために、疲れやすく傷つきやすい子どもたちのこと。(大人はHSP) HSCは国籍・性別問わず5人に1人の割合でいます。一説ではこうした敏感さは種の存続のために必要で、動物にも見られるともいわれているのです。生まれ持った気質であり、病気でも障害でもなく、ましてや”治す”必要もありません。)

今でこそHSCを知っている人も増えましたが、息子が不登校になった2018年にはまだまだ知られていない言葉でした。
私もHSCを知らなかった一人です。

そんな私がHSCを知ったのは、この本「ひといちばい敏感な子」でした。
Amazonで不登校の本を探していた時、関連の本が表示された中で「ひといちばい敏感な子」というタイトルの本があり、気になり購入しました。

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この本「ひといちばい敏感な子」「HSC」という概念を作り、研究しているアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が書いた本を、児童相談所嘱託医、スクールカウンセラーとして、子どもの問題に関わる明橋大二先生が翻訳したものです。
そう、この本がHSCの本家本元であり、日本で最初のHSCの本なのです。

そして、この本で初めて私はHSCという概念を知ることになり、チェックリストをやってみて、息子はHSCに当てはまることが多く、そして私自身もHSPなのかもしれないと思いました。

◆HSCチェックリスト

次の質問に、感じたままをお答えください。
お子様について、どちらかといえば当てはまる場合、あるいは、過去に多く当てはまっていた場合は「はい」、全く当てはまらないか、ほぼ当てはまらない場合には、「いいえ」と答えてください。

 1、すぐにびっくりする。
 2、洋服のタグや布地がチクチクする、靴下の縫い目を気にする
 3、サプライズ、驚かされるのが苦手。
 4、しつけは、強い罰でなく、優しい注意のほうが効果があると感じる
 5、親や先生など大人の心を読む
 6、年齢の割に難しい言葉を使う
 7、いつもと違う匂いによく気づく
 8、ユーモアのセンスがある。
 9、直感力にすぐれていると思う。
10、興奮するとなかなか寝付くことができない
11、大きな変化にうまく対応できないほうだ
12、よく質問をする
13、服が濡れたり、砂がついたりするといやがりすぐに着替えたい
14、完璧主義なところがある
15、他の誰かがつらい思いをしているとすぐに気づく
16、静かに遊ぶことを好む
17、考えさせらえる深い質問をする
18、痛みや空腹に敏感である
19、うるさい場所、大声を出す人などを嫌がる
20、細かいこと(モノの場所や人の外見がかわる)によく気づいている
21、石橋をたたいて渡るような慎重なところがある
22、人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく
23、物事を深く考えていると思う

お子様はいくつチェックがつきましたか?
13個以上に「はい」がついたなら、お子様はおそらくHSCでしょう。
しかし心理テストよりも、子どもを観察する親の感覚のほうが正確です。
たとえ「はい」が1つか2つでもその度合いが極端に高ければ、お子様はHSCの可能性があります。

〜「ひといちばい敏感な子」
エイレン・N・アーロン著 明橋大二訳 1万年堂出版より作成

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今、本屋さんには、たくさんのわかりやすいHSC本が並んでいますが、この本「ひといちばい敏感な子」は本当にとても細かく詳しく書かれています。
エレイン・N・アーロン博士がていねいにHSCのことを研究し理解されたんだということがわかります。

主な内容はこのようになっています。

主な内容

<パート1*HSCを理解するための基礎編>
その子の「敏感さ」を知ることは、子育てでとても大切なことです

第1章 人一倍敏感で、育てにくい子 それはもしかすると、HSCかもしれません

第2章 親のちょっとした理解とスキルによって、子どもの成長は大きく変わります

第3章 親がHSPでない場合 違いを認め合えば、実はとてもうまくやっていけます

第4章 親子で同じ敏感タイプだった場合 親が肩の力を抜けば、子どもも楽になります

第5章 輝ける子に育つために幸せの扉を開く、4つのカギ

<パート2*年齢別悩み解決編>
人一倍敏感な子のための、子育てアドバイス
赤ちゃんから思春期まで

第6章 乳児期 HSCには、赤ちゃんの時からすでにいくつかの特徴があります

第7章 幼児期(家庭生活)育児の悩みを乗り切り、無理なく生活習慣を身につけるには

第8章 幼児期(外の世界へ) 最初のハードルをうまくサポートすれば、次からは自分で乗り越えていけます

第9章 小学生時代を健やかに過ごし、生きる力を育むために

第10章 学校生活は、学び友情を深めながら、社会へ巣立つための土台に

第11章 中学、高校、そして大人の世界へ人生の船出へ送り出す、最後の仕上げにかかりましょう

それぞれの章も細かく分けられ、しっかりとした内容。

その分、わりとボリュームがある本ですが、一度に読まずにまずはどんなことが書いてあるのかざっと目を通しておいて、その時その時で必要な部分を読むというのでもいいかもしれません。

細かなシチュエーションごとに、どのように準備すればよいのかや対応すればよいのかを、ていねいにていねいに、しかも、とてもわかりやすく書いてあります。

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そして、パート2は赤ちゃんから大人になるまでを時期別に細かくわけて、それぞれのHSCへの対応の仕方が書いてあります。

HSCの子どもが学校生活を送る上での注意点や、どのようにサポートしていけばよいのかとてもよくわかります。
息子が小学校に入る前にHSCの事を知り、この本があればどんなに良かっただろうと思います。

今どうすればいいのか、そして、この先どうすればいいのか、同じHSCの子どもでもその時々で心配事も変わってきます。
そんな時、この本を持っているとその都度その状況に応じた対応方法をくわしく知る事ができて、とても安心です。

HSCをしっかり理解したい、HSCの子を育てている・関わっていくという方に本当におすすめの一冊です。

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