【不登校「寄り添う」って結局どういうことだろう?】

小1の5月から不登校になった息子。放課後登校・付き添い別室登校を経て9ヶ月でひとりで登校できるように。今も毎日楽しく登校しています♪
このブログFootは不登校中の「こんなことあったよ」「こんなこと悩んだよ」「こんな工夫したよ」、そして「こんなふうに学校に行けるようになったよ」をつづっています

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『寄り添う』
ここ数年ですごく良く耳にするようになった言葉だと思います。

私自身も『寄り添う』ってよく使うし心がけるようにしているけれど、じゃあ、『寄り添う』ってどういうことなんでしょう?

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息子が不登校になった時、はじめは全く寄り添えていなかったと思います。
息子の気持ちや不安を受け止められないばかりか、自分の不安を息子にぶつけてしまってしまう日々…

何度も息子と話したり、息子の様子を見ているなかで、少しずつ息子自身の本当の気持ち、本当の姿がちゃんと見えるようになってきました。

息子のペース・息子の考え・息子自身が頑張ろうと思っている気持ちを、理解する・認める・尊重する・見守る…
それが寄り添えているってことなのかなと思えるように。
そして、それが感覚的にちょっとずつわかって、こちらが無理しなくてもそうできるようになってから息子は自分の力でしっかり進むようになっていきました。

ただ、自分の中で不登校の息子に寄り添う形というものがなんとなくわかったものの、上手くまとめて言葉で表現する事ができないでいました。

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コロナで3ヶ月休校になった後の学校再開した6月。
朝日新聞に『学校再開の子どもの心にどう寄り添う?』という特集ページがありました。

その中で、『寄り添う』ということについて「まさに!」な文章が載っていたのです。

「寄り添う=本人の意思尊重」

「『寄り添い』と『甘やかし』の境目は」という相談もありました。

 大野さんは「子どもの言うままにしていて大丈夫なのか、と親御さんは心配なのでしょう」。でも、「これは子どものことを心配しているようで、実は親御さん自身の不安」なのだといいます。「信頼し、見守っていれば、いずれ自分なりに工夫して前に進んで行く力が子どもにはある。ご自分の心配と、子ども自身にかかわる現実的な心配を、区別して考える事が大事です」

 西川さんは、
「たとえば『集団になじめないなら別室登校でも』という対応を、甘やかしと見る人もいるだろう。
でも、寄り添うとはあくまでも本人の意思を尊重し、自分で前に進んでいけるように見守ること。時間はかかるが、子どもの心がささくれず、しっとりしていくことにつながる
といいます。
子どもの話を否定せずに受け止めると同時に、「こんな方法もあるかもしれないよ」と助言を添えることも、大人としてできる「寄り添い」のかたちと考え、心がけているそうです。

朝日新聞2020年6月28日朝刊より

私が大事だと思ったところをまとめると、

  1. 信頼し、見守っていれば、いずれ自分なりに工夫して前に進んで行く力が子どもにはある
  2. 本人の意思を尊重し、自分で前に進んでいけるように見守ること
  3. 子どもの話を否定せずに受け止めると同時に、「こんな方法もあるかもしれないよ」と助言を添えること

1と2は、『子どもの力を信じて見守る』ということ。
ただ、この難しさは私も経験済み…
何度も何度も、自分の不安、息子を信じられない気持ちに押しつぶされていました。

たくさん子どもと話す事、息子の様子や本当の気持ちをよく見ること、不登校の本や体験談を読んだりして、不登校の子どもの気持ちを理解していくことで、長い時間をかけて少しずつ『信じて見守る』ことができるようになっていきました。

そして、寄り添う相手が子どものときに、特に意識しておくべきなのは
『3.子どもの話を否定せずに受け止めると同時に、「こんな方法もあるかもしれないよ」と助言を添えること』
だと思います。

まだまだ自分で情報を集めるということは難しい年齢。
「こんな方法・選択肢もあるよ」
と伝える事は忘れてはいけません。

そんな時、ついつい親の心の中の
『この方法を選んでほしい』
『行ってみるって言ってほしい』
という気持ちが出てしまい、押しつけや強制になりがち...

私も何回もつい自分の
『こうしてほしい』
『こうしたらいいのにな』
を前面に出してしまいました。

でも、そういう時って結局上手くいかない。

それを何度か繰り返して私自身も
『本当に息子が自分で選んだことをやっていくことが遠回りなようで一番良い道なんだ』
と分かるようになりました。

それからは、こちらの『こうしてほしい』の気持ちは持たずに、純粋に息子に
「こうすることもできるよ~?」
「行くか行かないかどうする?」
と声をかけることができるようになっていきました。

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『寄り添う』って、
「寄り添わないと」
「寄り添うべきだ」
とわかっていても、本当に難しいこと。
すぐにそうすることはできなくて当たり前。できなくても大丈夫です。

『寄り添う』って言葉と先ほど紹介した3つのことをちょっと心の隅に置いておくことで、自分自身で時間をかけて経験していくことでだんだんできるようになっていくものなんだろうなって思います(^^)


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