【子どもの心と体に寄り添う本「子どものこころにふれる 整体的子育て」】

小1の5月から不登校になった息子。放課後登校・付き添い別室登校を経て9ヶ月でひとりで登校できるように。今も毎日楽しく登校しています♪
このブログFootは不登校中の「こんなことあったよ」「こんなこと悩んだよ」「こんな工夫したよ」、そして「こんなふうに学校に行けるようになったよ」をつづっています

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息子がまだ赤ちゃんだった時から幼稚園を卒園するくらいまで「クーヨン」という育児雑誌をよく読んでいました。

その雑誌で整体ボディーワーカーの山上亮さんという方のコラムが毎月あり、その中でずっと忘れられない1文があります。

「抱っこ」と甘えて来た子供をだっこして、しばらくして「もういい」と言って子供が離れようとした時に
「もうちょっと抱っこさせて」とひとつ余分に抱っこすることは
子供の独立欲求を高めまることになります。

逆に「抱っこ」の欲求を「あとで」にしてしまうと、集注欲求をさらに高めることになり、「抱っこ、抱っこ」の要求が湧いてきます。

(中略)

子供の欲求以上に集注してあげるのです。
すると、最後にひとつ余分に抑えられた独立欲求は、その抑制が外れた後にグンと大きく発揮されるようになり・・・

(山上 亮著 こどもの心にふれる整体的子育てより)

これを読んだ時、息子はまさに「だっこして、だっこして~」の時期で大変だったのですが、この文章がすごくストンと腑に落ちました。
そして、それからは、だっこして離れていこうとした時、「もうちょっとだけ抱っこさせて~!」と言ってギューッと。
その時の息子の嬉しそうな、満足そうな顔と言ったら!!

息子が不登校になって別室登校しながら少しずつ授業に出られるようになっていって、私も”こちらがどうしたら息子はしっかりとステップアップしていけるのか”が、わかるようになった頃、
「あの時の『ひとつ余分に』と同じだ!」
と気付きました。

例えば、前回、国語の授業にひとりで出られたからといって、「もう今日の国語もひとりで出られるでしょ?」と言うのではなく、「今日の国語、一緒に出る?」と聞くことで、「う~ん、今日もひとりで大丈夫!」と本人が言う。
その『ひとつ余分に』がすごく効いていったと思います。
(もちろん、「うん、今日は一緒に出てほしい」と答えるかもしれません。それはそれで、「一度ひとりで出られてもまた不安だったらお母さんが一緒に来てくれる」という安心感を与えられて、聞いた価値がちゃんとあると思います。)

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この『ひとつ余分に』の他にも、私の子育ての中で大事に心に留めている言葉・そしてこどもの体を整える方法がたくさんの山上亮さんのコラムが本になったのが、
「子どものこころにふれる 整体的子育て」「整体的子育て2 わが子にできる手当」

不登校には直接関係のない本だけれど、この本をぜひみなさんにお勧めしたいな、と思うので紹介します(*^^*)

こどもの体、心。
このふたつはつながっていて心が体に表れたり、体が心に影響したり。

そんな、こどもの体の整え方、こどもの心のふれ方の本です。

『整体的子育て』とありますが、”整体”と言っても、難しいものではありません。
例えば、おなかが痛い時にはおなかをおさえ、苦しそうにしている人がいたら背中をさすってあげたり手を握ってあげたり。そんな、昔から自然とやっていることのちょっとだけ先にあるような、そしてそれをわかりやすく伝えてくれる、そんな本です。

この本に載っている『足湯』
「からだが冷えてしまったかな」「風邪、引いたかな」と思った時にするといいのだそうですが、私もこの本で見てから時々息子に足湯をしています。

あったかいお湯を入れたバケツを用意して、「はい、足をつけてね~」と温まらせると、「わぁ、あったか~い!」と嬉しそう(^^)
体も温まるのはもちろん、「お母さんがぼくの為にやってくれた」という満ちた気持ちと満足感が伝わってきます。

こんな風に、こどもの体に寄り添った『手当て』『愉気(ゆき)』をたくさん知ることが出来ます。
風邪をひいた・怪我をしたといったときに、病院に行く・お薬を飲ませるだけでなく、親御さんが『手当て』『愉気』をしてあげることで、体に良いのはもちろん、心にも効いて、子どもは満ち足りた気持ちになり、心身ともに元気になるのだと思います。

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そして、この本には体の整え方の他に『こどもの心』について書かれていいる部分もとても多く、冒頭の『ひとつ余分に』の他にも私の子育ての中で大事に心に留めている言葉がたくさん載っています。

例えば、この「忙しくて子どもの話を聞けなかったあとは・・・」。
”子どもが話しかけてきたときに忙しかったりして後回しにしてしまったりすることがあった時、あとででもいいから、「さっき、おかあさん忙しくて、あなたのいう事を聞いてあげられなかったね」と言葉にして共有する事が大切”
というお話。私はこれを読んでから、自分がイライラしたり、怒ってしまった時、ちょっと息子にないがしろな態度を取ってしまったかなと言う時、あとから必ず、言葉にして伝えるようになりました。

そんな、私にたくさんの気づきをくれた本です。

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そして、不登校のお子さんの為に一生懸命がんばっている大人のみなさんも、ご自分で、またはお子さんと『手当て』や『愉気』してみませんか?
いつもがんばっている心と体を癒してあげてください(*^^*)

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同じ著者でこちらの本もおススメです!
『子どものしぐさはメッセージ こころとからだを育てる整体ワークブック』



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