【小1不登校のきろく26】「学校の前を通るだけ」子ども自身に聞くことの大切さを知った日(6月4週目)

小1の5月から不登校になり、9ヶ月で再登校した息子の不登校をふり返ったきろくです。
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カウンセラーさんと給食を食べた数日後の話です。
息子は放課後登校の時に、担任の先生から「金曜日の図工の授業に出てみない?」と誘われていました。(私の待っている廊下まで聞こえた感じでは、先生は「もし良かったらだけど・・・」と言う感じで、負担にならないように気を付けてくれていました(^^))

ちょうどその金曜日は不登校相談室の予約も入れていて図工と時間がかぶっていました。
私はそれまで2回別室での給食に行けたこともあって、もう少しステップアップしてほしい、図工いけるんじゃ?という気持ちが湧いてしまい、息子に
「図工行かなかったら不登校相談室だよ。図工ちょっと行ってみれば?」
と、詰め寄ってしまいました。

不登校相談室と教室での授業、どっちも嫌なのに選択を迫ってしまい、朝から葛藤している息子はソファーにうずくまったまま。。。
結局、不登校相談室に行く時間になっても動くことができませんでした。

不登校相談室の担当の先生に事情を説明しドタキャンしてしまった事を誤っていると、なんだか泣きそうになってしまいました。
必死でこらえていたのですが、涙声を気づかれたのかもしれません。
それまでの面談ではちょっと厳しい感じだった先生ですが、この時は優しく諭すようにこう話してくれました。

「親から『△△か○○、どっち?』じゃなくて、子どもさん自身に『今、どんなことだったらできそう?』『どこまでだったらできそう?』って聞いて、そこから少しずつやってみてください。

例えば、図工はいきなり授業に出るor出ないじゃなくて、ちょっと図工の様子を見るだけで教室に入るならできるとか、廊下から見るだけならできるとか、そういうのを本人に聞いてみて、本人ができると言う範囲から。

今日、ここに来るのも嫌だと思ったという事は、私も、息子さんとの信頼関係が築くことをしっかりできてなかったかもしれません。
来月には夏休みも始まりますし、その時はお話じゃなくて少し遊んだりして信頼関係を築けるようにします。」

不登校相談室の先生の見方がちょっと変わった瞬間だったかもしれません。

先生と話したことで、私もあせって息子を追い詰めてしまった事を反省。
息子に「どっちも嫌なのに、無理に決めさせようとしてごめんね。」と謝りました。

そして、先生にアドバイスされた通り、「どんなことだったらできそう?」と、息子に聞いてみました
すると、「学校の前、自転車で通るだけがいい」と。
私の中でなかった選択肢だったので、びっくり!!

今度はすんなりと出かけた息子。
私の自転車の後ろに乗って、学校へ。
学校の校門の前、校庭の横を自転車でちょっとゆっくり通り過ぎて帰ってきました。

自転車をこぎながら私は気づきました。
息子の中で、不登校になった最初の頃、私が学校の前まで行くだけって言ってそのまま無理やり学校に行かせちゃたことが、ずっと息子のトラウマになっていたんだということを。
息子は、今度はちゃんとお母さんが約束を守るか、ずっとずっと確かめたかったんだと思います。
家に帰ってきたとき、息子はとっても穏やかなホッとしたような顔をしていました。

親や先生が『次はこれならできるだろう』と決めるのではなくて、子ども自身に『何ができそうか』『どこまでだったらできそうか』を聞く
このシンプルだけど見失いがちな大事な事を気づかせてくれた不登校相談室の先生に感謝しました。

そして、息子はその日以降、また少しステップアップした気がします。



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