「私たちはくつを探している」

「私たちはくつを探している」

私たちは我が子の足にぴったり合って履き心地が良くて歩きやすく歩ける”くつ”を探している。

はじめは既製品のみんながよく履いているくつを履かせていたけれど、我が子の足には形が合わなかったり、履き心地が悪くて履けなくなってしまった。
快適に履いていたのにある日靴のせいで足を痛めてしまい、それ以来履けなくなった子もいる。

私たち親は、我が子がくつを履いていないとみんなの歩くペースに遅れたり歩けなくなるのではと心配せずにはいられない。
周りからの目だってやっぱり気になってしまう。
だから必死で履かせようとした。

でも、無理やりくつを履かせることはできたとしても、くつ擦れができてしまった足はあまりに痛そうで、笑顔が消えた子どもの顔を見てそんなくつを履きつづけさせることはもうできなかった。
今は素足でいることがこの子にとって必要なのだ。

がんばって履いている間にできてしまったくつ擦れだって直さないと再びくつを履くことはできない。
だから私たちは子どもがくつを履かないでいる事を受け入れるしかなかった。

そうして、既製品のくつが履けなくなった子に合うくつを探さなくてはいけなくなった私たち。

既製品のくつをいつかは履けるようになる?
それともオーダーメイド?
私が皮や布から探して作るの?

何からすればいいのかわからない。
合うくつをどこで探せばいいのかわからない。
くつの作り方なんてわからない。

「なんでくつを履かせてないの?」
「無理にでも履かせればいいのに」
そんな言葉を投げかけてくる人もいる。

「既製品のくつが合わないなら履かなくていいよ」
と言ってくれる人もいる。
でも、一緒になって我が子に合うくつを探してくれる人や作るのを手伝ってくれる人とはなかなか出会えない。

すぐに合うくつが見つかることも、なかなか見つからないこともある。
やっとこれだと見つけても子どもが履くことを嫌がったり、履いてみてもイマイチしっくりこなかったり。
合うくつがずっと見つからなかったらどうしよう。
もう合うくつを探すことをやめたくなる日もある。

でも、たくさんの試行錯誤をした先に、私たちはきっと見つけられると信じよう。

少しずつ慣らして既製品を再び履けるようになる子、
親が工夫して作ってくれたくつを履く子、
足の形を測ってみたらオーダーメイドじゃないと合わないとわかった子、
自分で似合うくつ・履きたいくつを見つけてくる子。

派手なくつや地味なくつ、
革ぐつでもスニーカーでも、
最新のくつでも昔からあるくつでも、
ブーツでもビーチサンダルでも、下駄だって。
どんなくつを履いてもいい。

我が子の足にぴったり合って自分らしく歩けるくつ、きっと見つかるはず。


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