【不登校の相談先、どんなところに行ったの?】

小1の5月から不登校になった息子。放課後登校・付き添い別室登校を経て9ヶ月でひとりで登校できるように。今も毎日楽しく登校しています♪
このブログFootは不登校中の「こんなことあったよ」「こんなこと悩んだよ」「こんな工夫したよ」、そして「こんなふうに学校に行けるようになったよ」をつづっています

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不登校の相談先、どんなところに行ったの?

息子の不登校が本格化してから、私はとにかく様々なところに相談してみようと思いました。

”学校に行けるようになるため”
ではなく、
”どうしたらいいのか分からない状態を整理して、
今どんな状態なのか・どんな選択肢があるのか、などを知って、
少しでも良い方向(息子自身が安定して、楽しく充実して過ごせる)に向かうため”

です。

息子にも、
「学校に行けなくなって、これからどうしたらいいか、お母さんお父さんだけじゃなく色んな人に相談してみようね。」
と話しました。

最終的に不登校中に相談・対応してもらった相談先は

  • 学校のスクールカウンセラー
  • 市の不登校相談室
  • 学校のスクールソーシャルワーカー
  • 学校の相談員
  • 市の子育て支援センター
  • 心療内科

でした。(赤字:メインで定期的に相談)

インターネットには民間の有料の相談先(不登校を解決します!など色々出てくると思います)なども多く出てくるのですが、まずは無料で相談できる公共の相談窓口からと思い、学校や市が設置している相談先に行っていました。

※ここで紹介するのは、私の住居地の場合です。 お住いの地域によって変わってくると思いますので、ご了承ください。
※プライバシー保護のため、内容に影響のない範囲で名称等を仮称のものにしています。

それぞれの相談先について

スクールカウンセラー

本格的に不登校になってすぐ、ちょうど学校にスクールカウンセラーさんが来る日だったこともあり、まず相談したのは学校のスクールカウンセラーさんでした。

カウンセラーさんは市内の何校かを担当していて、月に数回学校に来られます。

担任の先生に頼んで予約を取ってもらい、学校内のカウンセラー室(空き教室)でカウンセラーさんとお話しします。

スクールカウンセラーさんにはじめて相談した時の様子はこちら

私たちから聞いたことを元に、担任の先生とも話してくれます。(もちろん、先生に言わないでほしい場合はそうしてくれます)

学校内ではこのカウンセラーさんをメインに相談していました。

担当日には1日学校内にいるので、息子がひとりで登校できるようになってからは、校内巡回の際に息子の様子をよく見て、報告してくれました。

子育て支援センター

その後、他にも相談してみようと思い、子育ての事ならなんでも相談できるという市の子育て支援センターの子育て相談窓口に相談に行きました。

こちらは時間内なら予約なしでいつでも相談できます。

女性の保健師さんおふたりが対応してくれました。

「うん、うん、そっかそっか~」
と、優しい雰囲気で話を聞いてくれます。
とにかく話を聞いてほしい、誰にも言えない辛い気持ちを吐き出したい、という時にはすごくいいと思います。

ただ、どちらかと言うと乳幼児の相談経験が豊富なようで、
「ここが、市内では不登校専門だから良かったらここにも相談に行ってみてね…」
と、そこで市の不登校相談室のパンフレットをもらいました。

市の不登校相談室

市の不登校相談室は市の教育委員会が設けている相談室です。
市に数か所あり、学校生活にかかわる不安や悩み、発達、不登校などについて相談できます。また、不登校の生徒が(必要と判断された場合)通うことのできる適応指導教室を併設しています。

子育て支援センターでもらったパンフレットにまずは電話で申し込むように書いてあったので、電話をしました。

簡単に今の様子を説明し、名前や連絡先以外に学校名・クラス・担任の先生の名前などを聞かれます。
数日後、担当者から電話がかかってきて面談の予約をしました。

市の不登校相談室にはじめて相談した時の様子はこちら

学外ではこちらの不登校相談室に再登校できるまで通いました。
最初は2週間に一度、数ヶ月目からは1ヶ月に一度程度通っていました。

学校相談員・スクールソーシャルワーカー

息子の通っている学校で学内で相談できる先は

  • スクールカウンセラー
  • 学校相談員
  • スクールソーシャルワーカー

の3人でした。

相談員さんもソーシャルワーカーさんも、カウンセラーさんのように、担当校が数校あり、月に数回学校に来られます。

なるべく色んな相談先に相談してみようと思っていたものの、実は、相談員さんは、小学校入学前の学校での説明会で講演を聞いたことがあり、その時の印象が良くなく、躊躇して相談していませんでした。

息子が時々別室で給食を食べられる日が出てきたころ、カウンセラーさんが学校に来られる日はカウンセラーさんも一緒に食べてくれるので、その日はそれがきっかけになり給食に行けていました。

カウンセラーさんが少しでも給食に行ける日が増えるように、
「それなら相談員さんが来る日も相談員さんと一緒に食べたら?」
と提案があり、私も少しでも給食に行けた方が良いと思ったので、一緒に給食を食べてもらうことに。

お会いすると、前年の相談員さんは移動になって別の方でした。

また、ソーシャルワーカーさんは、家庭の問題や金銭的な事情で公的な援助などが必要な場合に相談する方だと思っていたので相談していませんでした。

別室登校の教室に、他にも別室登校している生徒さんもいたのですが、その親子がこちらのソーシャルワーカーさんに相談していて、
「不登校のこともソーシャルワーカーさんに相談していいんだ!」
と知りました。

結局、私と息子は、相談員さん・ソーシャルワーカーさん共に、改めて相談の時間を予約して相談はしませんでしたが、付き添いで私も登校している時は、立ち話程度に状況をお話ししたり、相談員さんには別室での給食は最後まで続けてもらっていました。

学校内に複数相談先がある場合、躊躇せずに、まずは早い段階で全員に会ってみれば良かったなと、後になって思いました。

それぞれの方にやり方・考え方・立場などが違うかもしれませんが、まず一度会うことでどんな方かわかります。
何か困ったり悩んだりした時に、この事はあの方に相談してみようと考えることができますし、学校内で自分の子どもの状況を知っている人がひとりでも多い方がいいのかなと思います。

また、担当校の移動も数年ごとにあるので、ひとりの人にしか相談していないと、翌年その方が移動になった時、前年からの様子を知っている相談先がなくなってしまうという可能性も出てきます。

心療内科

不登校になって数ヶ月経った頃に受診しました。

もしかしたら息子の不登校の原因ではないかと気になることがあり、WISCテストという発達のバランスなどを調べるテストを受けさせたいと思っていたのです。
しかし、そのテストを受けられる市の不登校相談室ではテストを受ける必要はないと言われました。

どうしても気になったので、スクールカウンセラーさんに相談すると、心療内科でも受けられるからと、市内の心療内科を何件か教えてもらい受診しました。

多くの心療内科(特に子ども専門)は予約が取りにくく、かなり先の予約になることが多いようです。

そこで不登校になっている様子とWISCテストを受けたい旨を話すと、WISCテストを受けることができました。(テストも予約はなかなか取れず、2回のWISCテストを受けて結果が出るまでに数ヶ月かかりました)

また、不登校になってから頻度が多くなった息子の夜驚症(寝ているときに突然泣き叫んだり暴れたりと、パニックにおちいるような症状)の事なども心療内科の先生に相談しました。

※心療内科を受診した詳細はまた改めて記事にしたいと思います。

その他

その他には、市の不登校セミナーにも2度行きました。

講演会(不登校の研究を続けている講師・不登校経験のある生徒など)や、フリースクールなどのブース、学年別に座談会、など充実の内容で、参考になることがたくさんあり参加して良かったです。

相談を続けてみて思ったこと

不登校になって再登校までの9ヶ月、定期的(1ヶ月に1~2回)に相談を続けたのはスクールカウンセラーさんと、市の不登校相談室です。

正直、相談を始めた頃は
「期待していたようなアドバイスもないし、自分がほとんどしゃべるだけで、何のために行っているんだろう…」
と思っていました。

不登校相談室に至っては、ちょっと心外な事も言われたりして、行くのをやめようかとも思いました。

ただ、続けていくうちに、スクールカウンセラーさんも不登校相談室も、手取り足取り多くのアドバイスをしたりしないけれど、ここぞという時に本当に参考になる事を言ってもらえるとわかりました。

それらのアドバイスが、息子が少しずつ行けるようになったターニングポイントでピリリと効いたように思います。
途中で相談に行くのをやめないで本当に良かったです。

相談先を1か所にするのではなく複数あることで、色んなアドバイスを聞けたり、何度も話をするうちに自分でどう思っているのか自分で気づくことが出来た事も良かったです。

また、不登校はどうしても、学校の先生と親とのやりとりが増えると思います。
そうなると、先生は先生なりの、親は親なりの、気持ちや立場があって、1対1だと上手くいかない場合もあるかもしれません。

こういった場合、親から直接でなく、第3者であり、プロであるスクールカウンセラーさんや不登校相談室を介すことで、先生も提案を受け取りやすくなります。
逆に先生からスクールカウンセラーさんなどにどうやっていったらいいのか相談する事もできるようになり、円滑にいくことができるのではないでしょうか。

また、教育委員会が設置している不登校相談室などに相談することで、教育委員会の目があると学校側も緊張感をもって対応するかもしれません。

ちなみに、最終的に息子が再登校できるまで、相談した先は全て無料でした。(心療内科も子どもの医療費控除で無料) 
様々な公的な相談先があってありがたかったです。

息子が完全にひとりで学校に行けるようになり、それまで相談していた方々にその事を報告しお礼を伝えると、みなさんとても喜んでくれました。
改めて、色んな方に支えられたんだなと感謝しています(^^)

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